北海道下川町へ
北海道美瑛町で開催された全国森林環境税定期総会
の翌日7月13日、環境未来都市並びに森林総合産業特区に認定された
下川町に行ってまいりました。
実は3年前に下川町の森林産業を中心とした町の取組に関する講演会を
聞かせていただき、機会があれば下川町に訪れたいと思っておりました。
その時の講演者が現環境未来都市推進本部長の春日隆司さんで、少しの会話でしたが
凄く印象に残っており、必ずもう一度お会いしたいという想いがありました。
森林面積率88%、人口約3,600人の町は、森林総合産業の構築による
林業・林産業の経済的自立を目指し、確実に歩まれています。
下川町森林組合の木炭・小径木加工工場見学
防虫効果や防腐効果が優れている燻煙処理材が魅力的で人気が高いそうです。
副産物である木酢液や煙を生み出す為に木炭をつくっている姿勢にも
林産業の一体化が垣間見えました。
薪も見事に積み上げられている
下川町森林組合は60名の雇用を創出。
木質ボイラーによる公共施設のエネルギー自給も実現
半世紀にわたる森林・林業の取組が、しっかりと今の下川町に受け継がれています。
そのキーマンになっているのが、明確な目標を定め、「やれるではなく、やる」
という意識で取り組まれているスーパー公務員春日部長であるという事を
現場を訪れて、改めて感じました。
平成30年までにエネルギー(熱・電気)自給率100%を達成する強い思いを感じました。
春日部長が、「森林を造り、未来を創る」下川町を目指す想いの背景には、
前下川町長 原田四郎氏の貫き通した森林産業政策にあることも理解できました。
「人が人をつくる」 やはり人ですね。
下川町と吉野町の山林形態は違えども、学ぶべきところ、連携できるところで
今後ネットワークを確立していければ面白い展開が生まれるかもしれません。
今回の下川町での春日部長との再会、林業を地域の産業として存続できる
最後のチャンスと捉え、私に一貫した信念と政策を持つ使命感を
植え付けてくれたのかもしれません。