山林地開け(火入れ)
伐採跡地には、残木や枝葉などがたくさん残るため、新たに植林するためには
土壌を整備しなければなりません。土壌整備として、昔は頻繁に山林地開けが
行われていました。
近年では、木材価格の下落や、山林労働者の不足により、山林地開けは
ほとんど見られなくなっています。
特に火入れによる山林地開けは、山林火災の危険等のリスクがあるため
激減しているのが現状です。
吉野林業は密植による育林が特徴の一つでもありますが、火入れによる地開け
をすることにより、山林面積を最大限に活用できるメリットと後の下刈り等の作業が
スムーズにできるメリットがあります。
しかし、現状においては、山林労働者の不足と経費を極力抑えるために、植林する
場所だけ地開けを行うケースがほとんどです。
今回、道路の近くの山林ということもあり、危険の少ない箇所の火入れ地開けを
行いました。
この火入れ作業を行うにあたっては、当然行政並びに消防署等の許可は
必要です。また、作業天候についても、雪や雨など火災リスクの少ない日に
行います。この日も午後から雨が降る天候の中、行いました。
この山林は、吉野町の玄関口として、1000本の桜でお迎えし、木の発信が
できる交流の場として、活用できたらと考えております。
桜の花が咲くには、もう数年はかかるかな?