原木市

天候は曇り後雨。

今日は出荷した原木丸太の晴れ舞台。

久しぶりに原木市場全体に木が並びました。

約4000石(1100㎥)の桧・杉材が並びました。

中神木材も桧158石(43㎥)杉70石(23㎥)出荷しました。

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配列が一番最後ということもあり、人が残ってくれるか?

材木の製品流通が停滞し、売れにくい状況の中で、希望価格で

売れるのか心配でした。

午後から雨が激しくなり、状況が悪い中でしたが、中神木材の木に愛着を

持ってくださる製材所の方が最後まで残ってくださり、今の木材相場の中では

良い方で売ることができ、ほっとしました。

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今日の高値は㎥あたり18万円。上記写真原木は3mで末口が36cmの桧材です。

材積は0.389㎥ですので、1本単価に換算すると約7万円になります。

これでも10年前の半値かな?

木の価値を伝えるしくみづくりと顧客・工務店のニーズに応える吉野材の加工能力を

上げなければ、価格下落を止めることはできないと思う。

香り輝く木を生み出す自然環境のもと、木を育てるプロ、木を料理するプロが

吉野林業の歴史です。

自然と共生してきた吉野の力を今一度全国に世界に見せる時がきたように感じる!

ヘリコプター出材

天候は晴。

今日は先日山入りし、伐採した桧丸太を土場までヘリコプターで出材する

作業をしました。

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原木価格が低迷する中、ヘリコプタ-による出材は経費的にも売上価格

の半分近くを占めるようになってきました。(原木の樹種・樹齢・品質により

差はありますが・・・)

ヘリコプターによる出材は、今の木材価格からすると大変厳しい状況ではありますが、

小規模民有林で、傾斜がきついところが多い吉野地域にとっては、ヘリコプターによる

出材に頼らなければならないのも現状です。

皆伐といった山の木全部を伐採する場合には、架線出材や林道整備による出材は

コスト的にも安く抑えることができますが、小規模間伐など少量の出材においては、

逆にヘリコプター出材より割高になるもの事実です。

先人たちの培ってきた技術に学び、適材適所の出材方法を選択すると同時に、

新しい木材搬出のかたちを生み出さなければならない時にきているように感じます。

環境破壊(土砂災害・景観破壊)につながらない搬出方法を目指して!

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下刈り、ツルきり

天候は晴。

植林して3年目の下刈りを終えた山林風景です。

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植林の約8割は桧ですが、手前に写っているのは杉です。

下刈り作業をするうえにおいて、重要なことは木に巻きつくツルを切ることです。

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100年先を見据えた林業の第一歩の作業です。

山入り

天候は晴。

今日から新しい山に仕事に入ります。

仕事をはじめる最初の日を山入りといいます。

何十年、何百年という年月、我々に自然の恵みを与え続けてくれた命に!

何十年、何百年という年月、木を育ててくれた先人たちに!

感謝の想いをこめて、一本伐採し、切り株に、お神酒、塩、洗い米をお供えし

安全に仕事ができますように祈祷します。

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山の恵み

天候は晴。

林道に生える自然のユリ。

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山に力強く生える桐の木。約2年半で4m位に成長しました。

自然に生えてきた桐の木が、どのように成長していくのか、楽しみです。

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枝が左右対称に生えることで、バランスよく見事にまっすぐ成長します。

そして成長と同時に、自然に枝が落ちていきます。

桧や杉も、こんなにバランスよく成長してくれたら、手間がかからないのにな~。

昔は、女の子が生まれると桐の木を植え、嫁に嫁ぐときに

桐のタンスをつくって送り出したそうです。

これからも出来るだけたくさんの山の恵みをお伝えします。

トライアル雇用

天候は曇り後雨。

9月4日から始まった定例議会も昨日11日に閉会し、新たな課題に向かって

今日から走り出します。

朝晩もめっきり涼しくなり、活動的な季節的になってまいりました。

「トライアル雇用」事業制度をご存知でしょうか。

平成21年度の経済危機対策として、全国森林組合連合会が行う林業雇用対策です。

林業・環境に対する一般の方の関心が高まる中、自然の中で働きたいという人も、最近

増加しているのも事実です。

しかし現実には、なかなか林業雇用者が定着しないというのが現実です。

そこで、雇用後3ヶ月(条件付で最大6ヶ月)、林業労働者としての適正

(事業者と労働者)判断できる期間、支援するという事業です。

「緑の雇用」「トライアル雇用」といった林業労働者を育成し、確保しようという制度は

重要だと思います。しかし、いくら支援制度を活用して短期的に事業を続けられても、

根本にある問題{国産木材の活用}を克服しなければ、一人前に育てた林業労働者が

活躍できる場所さえなくなってしまうのでは、と危惧します。

政権交代により、新たな林業政策が打ち出されるとおもいますが、いずれにしても、

「現場に知恵あり」という基本的路線を

しっかりと肝に命じて、のぞんでもらいたいと強く思います。