地域の暮らしと林業について
今の日本の林業政策の現状を見ていると、果して地域の暮らしは
豊かになるのだろうか?
吉野だけを見ているのではなく、九州や四国そして先月訪れた岩手県の現場を見て
私なりにそう感じてしまう、
何故ならば、地域の特徴を活かした林業政策ではなく、全国同じような木材流通
の仕組みに向かわざるを得ない政策になってきているように感じます。
原木丸太を木工団地に集積し、ラミナ製材、集成材、プレカットという流れで
製品化してハウスメーカーなどに流通していく仕組みになってきている。
ラミナ製材工場の様子
確かに効率化による産業化のしくみは、補助政策の影響もあり、
一定期間は構築できるかもしれませんが、先が見えている気がしております。
作業道をつくり、木材の搬出コストを下げることは、木材生産をしていく上で
重要なことであるが、原木丸太価格が採算に合わない状況になってきています。
「地域の暮らしを豊かにする林業とは何か」 今一度自然と向き合う現場で
林業政策を考える必要があるのではないだろうか?
林業は地域の職人を育て、技術を生み出し、文化を育んできた産業でもあります。
地方が元気になるためにも、必ずやり遂げなければならない大きな課題でもあります。
それぞれの地域が豊かになる林業政策の確立を目指して、行動を起こしていきたいと
考えております。
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