吉野町商工会工業部会視察研修
天候は晴れ。
今日は吉野町商工会工業部会による視察研修で西宮へ行ってまいりました。
まずは芦屋のモデルハウスにて「ひょうご木のすまい協議会の取組について」
会長の三渡さんから説明を受けました。
県産材を売らなくてはならない理由や流通のしくみの改革にはグループ化が必要だと
いう説明をいただきました。
そして何よりも会長の住まいに対する想い、それは「日本の暮らしを元に戻そう」
「土・木・草」といった自然素材の必要性を語られていました。
山・製材・工務店が一体となって吉野材の魅力を発信し、消費者に納得いただける
しくみを早急に構築することが必要不可欠であると、改めて感じた。
そのことが、町を県を国を動かす大きな力になるということを確信しました。
次に、西宮で一軒となってしまった樽屋を営む㈱田中製樽工業所を見学
させていただきました。
樽丸といえば「吉野杉」吉野材の特質を見事に活かした商品です。
しかし、今では樽丸の需要減少とともに樽丸を作る技術、文化がなくなるのではと
危惧している。
そこで、樽作りの文化を守り続けるために、新しいディスプレイ樽へ挑戦し、
経営をされている田中社長の話を聞かせていただきました。
今では売上の約7割がディスプレイ商品だそうです。一人でも多くの人に見てもらう
ことから樽丸の素晴らしさ、吉野杉の魅力を伝えようとしている姿勢に感銘いたしました。
田中社長の話の中で、改めて樽丸に適した吉野杉の特性を聞かせていただき、
その中に吉野材の復活のヒントがあるように感じました。
田中社長が伝える吉野杉への想い
「深い自然の中で長い年月をかけて育まれた吉野杉
美しい年輪模様は息きて いい木香をはなつ
ちょっと・・・・・・風情のある暮らしを楽しんで下さい。」
今回の視察で、また新たな刺激をいただきました。
三渡会長、田中社長ありがとうございました。