木の扱い方(刻印)
吉野林業の特徴の一つに山守制度があります。
山林所有者から、植林から伐採まで山林業務に関わる一連の作業を任され、
森林を守っていくという大変重要な役割であります。
山林所有者と山守の関係は、代々続いているのがほとんどで、強い信頼関係のもと
成り立っています。
しかし、昨今の木材価格の低迷とともに、経営としての林業の難しさから、山守を
続けられず、山守として残っている人達のほとんどが高齢者になってきています。
林業ビジネスの低迷と共に、山林所有者と山守の関係、木に対する接し方が
変わってきているように感じます。
時代の流れの中で、変えなければならないものは当然あると思いますが、
変えてはいけない=守り続けなければならないこともあるということを改めて
考えなければいけない時期にきていることを切実に感じます。
山林所有者の立木を間伐するときには、必ず下記写真のような根株場所に
刻印(山林所有者の印鑑のようなもの)をうちます。
これも山守として続けている信頼の証の一つです。