細峠からの眺望
山登りの達成感のひとつに眺望があげられる。
吉野町の北側に位置する細峠から見る眺望は津風呂湖の背後に大峰山系が
連なるすばらしい景観である。
松尾芭蕉句碑からみる眺望
句碑より少し登った場所からの眺望
松尾芭蕉の句碑も残っており、都市部から近い観光登山コースとして
可能性を秘めたコースだと思っております。
近年の林産業の低迷により、人工林が手入れされず、放置林に近い状態に
なってきており、眺望どころか、道も歩けない状況になってきているのが現状です。
細峠に先祖があり、細峠を中心に山林管理を任されている山守として、このままの
状態では、すべてがダメになってしまうという危機感と、苦しいときだからこそ、
今自分にできることを、使命感をもってやらなければいけないという思いから、
山林所有者の負担なしで、緑の雇用研修事業の一環として、森林整備と簡易な作業
道の整備をさせていただきました。
そのお陰で、細峠に至るまでの道、眺望の復活への道筋ができました。
森林資源とは、木そのものはもちろんですが、見せる山林として資源の活用も考え
ていくことが、今必要ではないかと思います。
森林の持つ多面的要素を、時代のニーズに応じて活用していくことが、吉野林業の
継承に繋がると考えます。