和泉市にある桶の肉料理店
大阪府和泉市にある肉料理「和泉野」に、ご案内していただき、
何と桶の中で、焼肉をいただきました。
少人数から大人数(30名)まで対応できる桶の部屋が16も
あります。
各部屋には、カラオケもセットされておりますが、円という構造体なので
声が反響してエコーがかかったようになり、不思議と声が外へ聞こえない
です。
酒造りに使用されていた桶が、今もなお活かされている光景に感銘しました。
吉野杉の原点、樽桶を切り口に、人が集う、奥の深い魅力ある地域づくりを
目指し、頑張りたいと思います。
地域の特色を活かした林業再生を目指して②
木と人、木と町のかかわりを知ること、すなわち木の歴史を知ることで
地域独自の木の活かし方が見えてくるのではないだろうか。
当然、歴史ある林業地、先進的林業地など地域の差はあれど、
林業再生への道筋は考えていかなければならない状況にあります。
吉野杉は、樽桶としての利用用途において大きな役割を果たし、
吉野林業の歴史をつくりあげてきた一つでもあります。
吉野杉の特徴を活かした木どり、容器としての機能、お酒との合性を
上手く結びつけた、木を活かした樽丸という文化を作り出してきました。
木と向き合うことで、木を知り、木の使い方が見えてくる。
そして木の活かし方のヒントになる地域の特色があるはずである。
それらが結びつくことで新しい用途が開発されたり、新商品が生まれたり
するのだと思います。
ひいては、地域の文化として、新たな歴史を築く。
地域の特色を活かした林業再生を目指して①
今、国の方では木材自給率50%を目指して、林業再生プランを進めております。
林業再生に向けては、いくつかのポイントがあろうかと思います。
林道・作業道整備、集約化施業、大型林業機械による低コスト搬出、
森林組合のあり方、人材育成、国産材の利用等々あります。
林業再生への道のりは、木が商品として使われるまでの時間、しくみを見る限り
容易いものではないことは、誰しもが認識しているところであろうかと思います。
木というものは、地域の文化であり、日本の文化でもあります。
我々が今一度考えなければならないことは、木という文化が地域地域で
どのような歩みをしてきたか、人や町とどのように関わってきたかを再認識し、
林業再生にむけて取り組むことが重要ではないかと思います。
そのことをせず、産業としての効率化ばかりを進めてしまえば、
日本の心という大切なモノを失くしてしまうような気がしてならない。