震災から一年
あの未曾有の震災から一年、今日は特別な日。
一人一人が、今の現実と向きあい、考え、行動を起こしていかなければ
ならない一日だと思います。今の自分に出来ることを!
私自身も、この一年間を振り返り、そしてこれからの人生を歩んでいく中で
震災とどのように向き合い、自分が何をすべきか、ブログに留めたく投稿しております。
新たな映像から見えてくる津波の恐怖、自然災害の恐ろしさ、命の大切さ等々
色々な角度・視点から、社会や物事を見ていかなければならないと感じさせられました。
私自身にとって、この一年の最大の後悔は、いまだに被災地に行けていないことです。
現場に足を運び、自分の目で確かめる、この基本ができていないことに
自分の未熟さを感じます。
今日から始まる一年、現地へ行くことで、自分が震災とどのように向き合うか
決める一年にしたいです。
復興に向けて、10年・20年かかる長き道のりの中で、少しの期間・時間でも
貢献できることを探求していきたいと思います。
自分の職業や立場(今、置かれている環境)の中で、使命感を持って全うできるよう
歩みます。
震災から一年、日本再生に向けてのキーワードは「使命感」です。
銘木と銘酒の町フォーラム2012を振り返って①
2月25日小雨の降る中ではありましたが、約300名という方にお越しいただき、
盛大にフォーラムを開催することができました。
まずはご参加いただきました皆様、そしてスタッフとして関わってくださいました皆様に
心から感謝申し上げます。
昨年、吉野杉の木桶仕込みの復活という事で、メディア等注目していただき
吉野という地方にも関わらず、事前登録で150名を超える参加申し込みがあり、
会場を変更するという、うれしい誤算がありました。
そして迎えた今回のフォーラム、各紙の新聞には掲載されましたが
注目度からすると昨年より劣るという事は覚悟しておりました。
しかし、吉野杉の原点である桶樽の容器としてのルーツを醤油、味噌などの
醸造まで掘り下げて学び、今後の吉野杉活用の可能性に繋げたい
思いがありました。
その思いに応えてくれる素晴らしい人との出会いがあったことが、昨年以上の
参加者によるフォーラムの開催ができた一つの理由かもしれません。
パネリストとして
足立醸造(足立達明)、白線酒造(加藤孝明)、日本木槽木管(西川晴康)
フォーラムに参加いただいた
ヤマロク醤油(山本康夫)
我々が視察見学に行き、吉野杉や吉野の歴史への想いを語る姿を現場で
体感させていただいたからこそ、何とかお越しいただき、外から見た吉野の
話をしていただきたいという流れになったのだと思っております。
人の繋がりから発展した今回のフォーラム
吉野にとって欠かすことのできないパネリストであったことは事実です。
そしてもう一つの新たな試みがフードコートYOSHINOの開設でした。
昨年のフォーラムに参加いただいた奈良の食文化研究会の木村さん
との出会いから、このフォーラムを通して新たな吉野の食文化が生まれれば
という願いのもと、開設に至りました。
会場付近には、食事を提供してくれる場所がないことから、「おもてなし」
という観点からも必要不可欠でありました。
フードコートは吉野らしく楽しく食事をしてもらうことをテーマにしましたので、
目玉として、樽サーバー、吉野杉のYATAIで吉野らしさを演出しました。
吉野本葛を説明を交え提供している中井春風堂の様子
地元商工会女性部・青年部の協力は心強く、フードコートの大きな
原動力となりました。本当に感謝です。
この写真が今回のフードコートYOSHINOの表情だと思います。
吉野のYATAI、吉野の食文化の第一歩となるような予感!
銘木と銘酒の町フォーラム2012
本当に久しぶりの投稿になりました。
フェイスブックを始めてから、ブログが疎かになってしまいました。
しっかりとした想いを伝えるにはブログの必要性も大切だと思っております。
昨年度に続き、産業と文化のまちづくり「銘木と銘酒の町」フォーラムを
2月25日開催させていただきます。
吉野杉の原点である桶・樽から始まったこのプロジェクト
木桶の復活とともに、木桶仕込みの日本酒も復活させることができました。
木桶職人上芝氏との出会い、協力がなければ成しえなかったプロジェクト
だと、改めて感じております。
あれから早一年、地震や台風災害など多くの震災が、日本を襲い
我々の価値観にも変化をもたらしたように思います。
日本人としての価値観、地域の暮らしを支えてきた文化的な価値観、
そのような価値観を支えてきたのが日本の産業であり、地域固有の産業で
あることを感じながら、2年目のフォーラムに臨みたいと思います。
今回は、味噌、醤油など容器としての可能性を探るべく、視察を重ね
吉野杉の可能性を探求してまいりました。
パネルディスカッションでは、吉野杉の可能性を
「日本文化」「吉野杉の木桶」「吉野杉の木槽」の視点から
実践に即した話が聞けると思います。
また、フードコートでは、日本酒にあう吉野の食文化を楽しんでいただける
催しも同時開催しております。
そして、これからヒットする予感の吉野YATAIも登場します。
詳しくは吉野ウッドプロダクトホームページをご覧ください。
http://www.yoshinostyle.com/index.html
尚、参加ご希望のみなさまは、事前申込みのご協力をお願いいたします!
申込みはこちらから!
http://www.yoshinostyle.com/pg99.html
2011年に感謝
2011年もあっという間に大晦日を迎えました。
振り返ってみますと、人との出会いから挑戦を繰り返した一年であったように思います。
昨年の大晦日は、経験したことのない大雪に見舞われ、胃腸の具合が悪く、
今思うと、荒れる予感の大晦日だったのかもしれません。
今日は穏やかな天候で、自然が微笑んでくれているように感じました。
我々の仕事は、常に自然と向き合い、恩恵を受けながら生かされています。
持続可能な社会の構築に、林業が一役を担える、そんな想いを持って2012年も
挑戦していきたいと思います。
まだまだやらねばならない大きな山があります。
支えてくれている多くの人に感謝しながら、地域の力を信じて、歩みたいと思います。
2011年、中神木材と関わり、支えてくださいました皆様に心から感謝申し上げます。
中井章太
森林セラピー講演会&ワークショップin吉野町
11月19日(土)吉野町で森林セラピー講演会&ワークショップが
開催されました。
講師には、私がこの事業に思いを込めて出会った長野県信濃町
の浅原武志氏と浅原氏と共に信濃町を先進的な森林セラピー基地に
導いた嶋田俊平氏です。
浅原氏講演会の様子
ワークショップの様子
昨年12月に浅原氏にお越しいただき、関係団体並びに町職員を中心に
勉強会を開催させていただき、今回の講演会に繋がってきたことは
大変意義深いことだと感じております。
単なる講演会では、成功へのプロセスが厳しい。
なぜならば聞いて感心して終わりのケースがほとんどである。
一番大切なのは、アクションを起こす仕組みと人材を見つけ出すことである。
その点においても、今回の講演会に参加いただいたのは、個々の組織で活動を
されている方が中心であったという事にポイントがあると思っております。
私は今回の事業を通して、行政と住民の役割を導き出し、恵まれた資源のある
吉野が本気になる仕組みが構築できないか、挑戦してみたいと考えております。
浅原氏と出会い一年、公務員として出る杭は打たれる仕組みを、何とか変えたい。
そして同じ思いを若い者にさせたくない。だから自分が突き出て成功を残す。
この言葉に力強いエネルギーを感じます。
私も、ここ数年色々な人と出会わせていただき、力を与えていただき、アクションを
起こさせていただいております。
人と人が繋がることが、まちづくりの原点であることを、改めて感じさせていただいた
一日でした。
翌日、浅原氏と嶋田氏を金峯山寺蔵王堂に案内させていただき、
聖地吉野の魅力を大いに感じていただきました。
高知本山町視察二日目
原木栽培にこだわりを持って経営されている大石きのこ園さんに
視察に行かせていただきました。
吉野でしいたけ業を営む岡本君が熱心に話をされていました。
棚田の郷見学 鹿や猪がこないそうで、柵もなく本当に美しい棚田でした
本山町の棚田で作るお米 天空の郷
2010年静岡で開催されたおいしいお米日本一コンテストで最優秀賞を受賞
乳イチョウ 初めて目にした光景でした
ばうむ代表の藤川工務店さんのモデルハウス見学
最後の視察として嶺北三町村で取り組んでおられる木の駅プロジェクトの現場に
行ってきました。
捨て切り材、林地残材を活用して、山の仲間づくり、地域通貨を通して
地域内の経済循環を呼び起こそうとする裾野を広める取り組みであります。
持ち込まれた木材が1トン6000円のモリ券(地域内通貨)に変わります。
(社会実験検証中)
先日、東京での丹羽健司先生との出会いから、早速、現場を見る機会を
与えていただいたことに大きな意義があると感じております。
我々吉野においても、吉野林業という名のもと、林業を中心とした
産業再生に向けてさまざまな活動はしておりますが、
住民の意識を変え、裾野を広げる取り組みをしているのだろうか。
この事業の話を聞かせていただいた時、素直に感じました。
日本の国土の7割が森林です。
森林・林業再生プランのもと、日本林業の岐路に立っている今、
自分たちの住んでいる森林、山とどのように向き合い、関わっていくか、
素人でも関われる地域林業の可能性を秘めた第一歩の取り組み
だと感じております。
今回、井上将太さんに案内していただき、本山町にある地域資源を
見せていただきました。
日本全国どこにでも誇れる地域資源はあると思います。
地域資源を活かし、地域力を生み出す為に最も重要なことは、
そこに住む人材(人財)であることを改めて痛感しました。
二日間ありがとうございました。
高知本山町視察 一日目
今回、トヨタ財団さんのご縁から高知県本山町でばうむ合同会社で営業をされている
井上将太さんをご紹介いただき、新たな出会いと学びを得るため、高知へ行ってきました。
商工会青年部の有志が中心となって、地域に雇用と所得を
生み出す為に設立されたばうむ合同会社。
木工、家具製品を中心に、裾野を広げ、住宅事業に展開していこうと
されています。地域資源を自分たちのアイデアで売っていこうとする
熱意を感じました。
廃校舎を利用した宿泊施設(清流館)
平成8年に閉校になった木材を活用した素晴らしい施設です。
こんなに木の暖かさを感じれる素晴らしい施設を、子供たちが学べる学校として
活用できない地域の現状に、今の日本の寂しさを感じました。
廃校舎の近くで手作りの木工、家具製品をつくっている筒井木工所さん
モノづくりにかける職人魂を感じました。
手をかけた同じものが二つとない商品をつくっている職人が、商売をやっていける
環境を築けない現状も、地方の抱える課題の一つかもしれません。
観光として樹齢3000年の日本一の大杉を見学
美空ひばりがの歌碑が建てられています。
昭和初期に建てられた風情ある高知屋旅館に宿泊
以上一日目報告
森林バイオマス実践シンポジウム
10月19日 東京大学農学部 弥生講堂一条ホールで開催されました
森のエネルギー主催のシンポジウムに行ってきました。
森林整備を進めていく中で、特に育林の観点から林地残材や除伐材など
何とか有効利用できないかという思いのもと、今年6月森のエネルギー研究所の
大場社長を訪れました。
小規模からできる木質バイオマスなど、色々なお話を聞かせていただきました。
このような中、地域で実践されている方々の発表事例を聞ける
シンポジウムがあることを知り、学びと交流を求め参加してきました。
地域に根ざした林業、森林資源の100パーセント利活用を目指した製材所の取組み
薪ボイラー、ペレットボイラーを活用した温泉の取組みなど、
計6つの事例発表がありました。
いづれの活動も、今後の参考になりましたが、その中でも特に私が関心をもった
活動が矢作川水系森林ボランティア協議会代表の丹羽健司さんの発表された
木の駅プロジェクトでした。
小規模林家を軸にした、チェンソーと軽トラックがあれば参加できる身近な仲間づくり。
地域内通貨を発行し地域商店街の活性化を図る。
智頭町では2010年9月「軽トラとチェンソーで晩酌を!」を合言葉に
木の宿場プロジェクトが始まったそうです。
ちょっと見にくいが、軽トラがづらりと並んでいる。
「木の宿場プロジェクト」のフローチャート
地方自治の生き残り、人とのつながり、コミュニティの原点が、
このプロジェクトにはあるように感じました。
大きな目標に向かって進むために、やらなければならないこと
身近な人を動かす仕組みをつくり、心の喜びを感じれる取り組みを
地道に積み上げていくことだと思いました。
今回お出会いさせていただいた丹羽さんは、奈良県出身であり、
このご縁を、吉野林業、地域の再生につなげれるよう、行動を起こします。
そして、このようなシンポジウムを開催していただいた大場社長様に
感謝するとともに、このようなビジネス交流ができる場を、
今後とも築いていただけるよう宜しくお願いします。
森林セラピーロード認定へむけて視察
今年、吉野町で申請中の森林セラピーロード2ケ所を、地元住民を中心に
視察に歩きました。
天候もよく、地域にある資源の魅力を感じながら、清々しい気持ちで
歩かせていただきました。
私は、吉野宮滝万葉コースを歩きました。
コース途中から眺める金峯山寺蔵王堂も素晴らしい景観です。
桜の時期以外に、森林セラピーとして吉野を訪れていただき、
自然と歴史によるリフレッシュを図っていただける場所としては
最高だと思います。
コース途中には、吉野らしい人工林の山林を眺めながら、
フィトンチッドを感じながら歩く場所も存在します。
そして何よりコースの終盤ある高滝は、是非体感していただきたい場所です。
素晴らしい資源を活かし、吉野を訪れる人々の心を豊かにできるソフト面の充実を
今後図らなければいけないと改めて感じました。
森林セラピーが、一つのきっかけになるよう期待しております。
ジャパンホームショーin東京
9月28日から30日まで東京で開催されましたジャパンホームショーに
行ってまいりました。
今回は吉野ウッドプロダクトの木桶復活セミナーとメンバーである新子商店開発の
雨水槽の展示を中心とする情報発信です。
28日に吉野発3本立てセミナーの真ん中で発表させていただきました。
そして樽職人が作った吉野杉の雨水槽の展示PR
吉野杉の凛とした木目の美しさが、人の目を引き付け
足を止めさせていたような気がしました。
災害、環境に配慮した雨水槽の提案でしたが、ブースに来ていただいた皆様に
新たな用途としての提案もいただきました。
流通に乗せれるような取り組みを、今後展開していきたいと思います。
動き、継続することで、見えてくるものがあります。
厳しい時代だからこそ、やれるのかもしれません。