吉野行くぞーツアー!!!ライト級

快晴の天候のもと、吉野やままち主催の吉野行くぞーツアー(ライト級)が

無事開催されました。

林業を通して、やまとまちを繋ぎ、少しでも山の魅力、木の魅力を伝え、

地域の活力を取り戻すことで、山の人も、町の人も元気になることを目的に

活動を進めております。

吉野行くぞーライトチラシ

14名の参加者(当日欠席一名)が、大和上市駅に集合。

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駅前の拠点整備の必要性と人を呼び込むしかけの「気づき」

を改めて感じました。

山林散策を通しての林業のしくみと現状説明、そして松尾芭蕉が歩いた

細峠の案内、眺望など、単なる林業体験ではなく、吉野を楽しく学んでもらうことを

基本に企画させていただきました。

弁当も吉野やままちオリジナルわっぱ弁当を用意させていただきました。

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間伐と除伐の違いを体験を通して説明させていただき、育林の必要性と

時間と手間がかかることを学んでもらいました。

また、原木丸太の材積の算出と価格について、山の中で説明させて

いただきました。

そして最後に、次回に繋がるツアーにと、吉野中央木材に製材所のちょっと見学

に行ってもらい、アンケートを記入いただき無事終了いたしました。

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予定を一時間も過ぎてしまい、参加者の方にはご迷惑をおかけしましたが、

充実した一日を過ごさせていただきました。

参加いただきました皆様、本当にありがとうございました。

次回ハード級ツアーに向けての課題も見つかり、参加者の皆さんに

もっともっと楽しんでもらい、学んでもらう企画にしたいと考えておりますので、

多くの皆様の参加を期待しております。

原木市

台風12号の影響で、例年より原木丸太の出荷量が少ないです。

特に山間部の方は、道路が土砂崩れなどで通行規制がかかり厳しい状況です。

現状で木材価格は上昇してませんが、災害による原木丸太の供給不足を懸念してか、

最近の相場からすると値段が良かったです。

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上記は中神木材出荷の120年生ヒノキ丸太です。

自然の恵みと人の技術から生み出された吉野材、歴史の重みを感じる一時です。

木の器フォーラム

7月2日(土)大阪のからほり御屋敷再生複合施設「練」2Fで

木から暮らしを考えるフォーラム「木の器」を開催いたしました。

山と街をつなぐきっかけを、木のおひつと木の桝を切り口に、ご飯・お酒・漬物を

味わいながら木との関わり、山と街の関わり、自然との共生などについて

考える時間を共有しました。

参加者が少し多かった分、距離感が少しあったように感じられ、

参加者全員の声を聞くことが出来なかったことが、少し残念に感じました。

木のおひつご飯とたっぱご飯の食べ比べをしてもらう様子

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フォーラムの中で伝えられなかったことをブログで伝えさせていただきます。

樽丸が吉野林業の原点であり、吉野の育林技術を継承することが、特徴を活かした商品づくりに繋がる

一人前の木を育てるのに三世代に亘る人の技術と自然の力が必要であるのだから、商品を完成させるときにも、木の性能を見極める人の技術が必要である

山作りを通して、自然の力と命の尊さ、感謝の念を学ぶ

あと書籍として「森の力」浜田久美子著書が内容的に勉強になります。

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このフォーラムを機に、吉野やままちの活動を展開してまいりたいと思います。

林業・木材加工体験学習

昨日に引き続き、寝屋川中学一年生180人を対象に、吉野町にある林業機械化推進

センターフィールド内で林業・木材加工体験学習を実施しました。

間伐体験の模様

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木材加工体験の模様

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木と触れる子供たちの顔は、生き生きと楽しそうに見えました。

間伐体験では自分で伐採し、皮を向いた丸太を短く切り、もって帰る子供、

木材加工体験では、いつまでも木を磨き、木と触れ合う姿を見させてもらい

改めて木の持つ力を感じました。

木を活用してもらう流れが、子供たちの林業体験をする姿を通して

少し見えてきたように感じました。

社員研修と吉野林業学習

従業員に木のことを現場で知り、学ぶことで、顧客への情報提供サービスに繋げたい

という思いをもっておられる自然素材リフォーム会社のN-Basicさんが社員研修として

吉野に来てくれました。

濱田社長の期待に応えたい、そして吉野林業のDNAを少しでも現場で伝えたい

という想いから、自社管理山林を活用した約2時間半の林業体験学習コースを設定

させていただきました。

単なる間伐体験や伐採実演ではなく、木の成長過程を学んでもらえるよう、そして

その成長過程で生じる問題や実施しなければならない作業を現場で学んでもらえるよう

植林した6年生山林から100年生を超える山林まで約10箇所のポイントを設定させて

いただき山林説明をさせていただきました。

100年生杉 伐採ポイントで台風被害と原木丸太価格クイズの模様

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一本桜前での集合写真

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散策風景

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45年生山林でロープワーク・間伐木の皮剥き

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今回の林業視察学習を通して、伝えなければならない人、伝えなければならない内容

そしてやるべきことが、また一つ見えてきたように思います。

まさしく「現場に知恵あり

吉野林業視察を依頼してくれた濱田社長に感謝

細峠からの眺望

山登りの達成感のひとつに眺望があげられる。

吉野町の北側に位置する細峠から見る眺望は津風呂湖の背後に大峰山系が

連なるすばらしい景観である。

松尾芭蕉句碑からみる眺望

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句碑より少し登った場所からの眺望CA3H0066

松尾芭蕉の句碑も残っており、都市部から近い観光登山コースとして

可能性を秘めたコースだと思っております。

近年の林産業の低迷により、人工林が手入れされず、放置林に近い状態に

なってきており、眺望どころか、道も歩けない状況になってきているのが現状です。

細峠に先祖があり、細峠を中心に山林管理を任されている山守として、このままの

状態では、すべてがダメになってしまうという危機感と、苦しいときだからこそ、

今自分にできることを、使命感をもってやらなければいけないという思いから、

山林所有者の負担なしで、緑の雇用研修事業の一環として、森林整備と簡易な作業

道の整備をさせていただきました。

そのお陰で、細峠に至るまでの道、眺望の復活への道筋ができました。

森林資源とは、木そのものはもちろんですが、見せる山林として資源の活用も考え

ていくことが、今必要ではないかと思います。

森林の持つ多面的要素を、時代のニーズに応じて活用していくことが、吉野林業の

継承に繋がると考えます。

林業丁稚

東日本大震災から一ヶ月が過ぎました。

被災された皆様に心からお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方々に

ご冥福をお祈り申し上げます。

今もなお続く余震の中で、一日も早い復興を願い、前を向いて進もうとする姿に、

人間の持つ底力を感じます。

今やらなければならないこと、やれること、

それは「今おかれている環境の中で全力を尽くすこと」

そして一瞬一瞬を大切にすることで必ず新しい道が開けてくると信じて!!

今自分にできること、林業を通して、

日本を元気にすること、人の心を豊かにすること。

林業丁稚の試みもその一環かもしれません。

スギダラケ倶楽部で知り合った建築士の女性が、山と町を繋ぐ思いから

林業丁稚に来られました。行動力には感銘いたします。

木起こし作業風景

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雪害による木起こし作業は、通常の形に戻す大変地味な仕事ですが、

木を一人前に育てる過程において、大変重要な作業であるということを

知ってもらいました。

木を通して、自然への感謝の気持ち、生命の大切さ、生き方など、少しでも

社会に貢献できる活動を今後も進めていきたいと思います。

雪化粧と運を強くする大原則

3月初旬の雪化粧。

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今年は幾度となく雪化粧の景観を見る。

いよいよ明日、吉野ウッドプロダクト主催の「銘木と銘酒のまちフォーラム」

が開催されます。

一人ひとりの発信力が、大きなうねりとなり、事前申込だけで150人を超える

参加者となっております。

当初は関係者を対象に50人ぐらいの発表会を兼ねたフォーラムを企画していたのに

うれしい誤算です。

これから進むべきまちづくりのステップとなるよう明日は頑張ります。

そのことも踏まえ、今、世の中が殺伐としており、色々なことが欠けてきているように

思われます。

一つとして、「人の道」について

私が尊敬している樋口武男(大和ハウス工業会長兼CEO)のことばを

紹介させていただきます。

   人の道を守らない人間に
   運なんてついてこないですよ。

   親を大切にしない人間が
   他人様を大事にできるわけがないですよね。

   親を大切にするというのは、
   恩ある人を大切にするということです。
   
   だから、世話になった人に
   後ろ足で砂をかけて逃げるようなことは
   絶対にしてはいけないのです。

この言葉は「致知」という月刊誌4月号に掲載されております。

「運を強くする大原則」を今の日本人は忘れているように思う。

 

 

山から見る龍門の里

山に登って、景色が見えると心が晴れやかになります。

私が住む龍門の里の背景には吉野山、大峰山系が見えます。

吉野町には、美しい景観が見える山がたくさんあります。

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これからは、もっともっと美しい景観をアップしていきたいと思います。

この景観も大切な地域資源のひとつです。

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議会は何をするところ?

関西発!みえる議会、わかる議会、いかす議会「議会は何をするところ」

と題した基調講演並びに分科会に出席してきました。

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基調講演では法政大学法学部教授の廣瀬克哉氏が、いま自治体議会に

問われていることの内容で、名古屋市や大阪府などの例をあげ、2元代表制や

議会基本条例のもつ意義など議会の目指すべき姿について講演されました。

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続いて、分科会では議会サイド、行政サイド、首長サイドから考える

事例報告とパネルディスカッションがおこなわれました。

パネリストとして

大村敏夫(大阪府熊取町議会議員)

上原公子(前東京都国立市長) 

中尾 修(前北海道栗山町議会事務局長)

それぞれの立場から、実情の課題、改革に取り組んだプロセス、

今後の取り組みなどについて話されました。

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基調講演、分科会を通して感じたことは、政治への信頼を取り戻すために

一番身近な地方自治である、首長、議会、行政が、それぞれの立場で

地域や住民の皆様に対して、できることを積み重ねていくしかないと感じました。

少しずつでも住民の関心が高まる行動をおこすことで、

政治が地域にとってどのような役割を果たし、どのような道を歩むべきか

考える判断材料になればいいと思います。

国の骨格が定まらない現状において、今一度、地方から真の骨格を築き上げれるよう

日々精進したいと思います。